服部みれい | わたしの手帖インタビュー連載 #5
大人気、売り切れ間近の「わたしの手帖2017」。
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それでは前回に引き続き、
『わたしの手帖』(わた手)の著者インタビューをお送りします。
(み=服部みれい、N=編集担当)
***
◎2017年のエッセイに込めた思い
N 毎年、読者の方がたのしみになさっているのが、
みれいさんが書き下ろしされる毎月のエッセイだと思います。
2017年は、数秘術でいうところの「1」の年になるということで、
それを強く意識されているように感じたのですが。
み なんとなく2017年は、これまでよりもいっそう、
人々の意識とか感じが変わるんじゃないかな、
と思っているんです。
すでに今年からその流れは実感していて。
先日、エムエム・ブックスで、
不食を実践されている秋山佳胤先生の『いいかげん人生術』
という本を出させていただいたんですが、
その反響などを見ていると、
「本当に世の中が変わってきているなあ」
という感じがするんですよね。
N どういうふうに変化してきたんですか?
み ひと言でいうと、調和的になっているというか。
以前だったら「信じられない」
とばっさり否定してしまうことを、
軽々と受け容れる方が多くなったような印象がします。
N 前よりも拒否反応がなくなってきたということですか?
み もちろん、そういうことがまったくダメな方というのも、
依然としていらっしゃるとは思いますが、
一方で、「そういうこともあるんじゃない?」
と柔軟に、こころをオープンにされる方が増えてきた気がします。
いい意味で「軽さ」があるというか。
それを、毎月のエッセイを書くうえでも、意識しましたね。
N あー、なんだかわかる気がします。
わたしも以前は「ダメ派」の人間だったんですけど、
最近は、不思議な世界のことも「アリ」というか、
「そういう方がいてもおかしくないし、
何なら自分も試しにできることがあればやってみたい」と、
軽く考えられるようになった気がします。
み 『マーマーマガジン』を立ち上げた頃とか、
『あたらしい自分になる本』を書いた頃と比べると、
人々からの受け容れられ方がちょっと変わってきている気がします。
前よりも幅広い方々が、わたしの提案することを
前向きにとらえてくださるようになったと感じるんです。
N 以前より、気軽に興味を持つ方が増えた、
という感じでしょうか。
み そうです、そうです。
どんどん一般的になってきていて。
たとえば白湯も、今は多くの方が飲んでいますよね。
N 女優さんやモデルさんが
白湯を飲んでいらっしゃるみたいですね。
「ミランダ・カーが飲んでいる」みたいな話を、
聞いたことがあるような(笑)
み わたしが以前、『白湯 毒出し健康法』
の編集をしたときは、「白湯で一冊の本になるの?」
なんて言われていましたけど、
今では多くの方が、気楽に試すようになって。
N たしかに、わたしの周囲でも
、呼吸法といったホリスティックな健康法を
気軽に話題にすることが増えましたね。
み このあいだ、『新婚さんいらっしゃい』に、
『恋愛呼吸』を読んで結婚した、という方が出ていたそうですよ。
N えー!! 本当に!?
み 本当、本当。
すごくいいお話だったらしいです。
ついに三枝あらため文枝師匠の耳に届きました(笑)
N わー、いいお話を聞きました。
みんながホリスティックな知恵も、
たのしく話せるようになってきたんですね。
み 2017年は、その流れがもっと進んで、
もっといろいろな方が自由になっていくことを
選択するようになるんじゃないかな、
と感じています。
N 否定してやらない、というのではなく、
ツッコミながらでもいいから、まずはやってみる、
というのもアリですよね。
み もともと人間も自然から生まれてきたものだから、
自分にいいものを判断できる力も、
本来備わっていると思うんですよね。
だから懐疑的な態度ではじめようが、
ミーハーな気分ではじめようが、
真剣にすがるような気持ちではじめようが、
本当に自分自身に必要なものや、合うものは、
からだがわかるんじゃないかな、と思っています。
N 腐ったものを食べたら、
からだがすぐに出そうとしますものね。
もっと自分を信じてもいいのかも。
み そうですね。「頭」はよくわからないですが、
「からだ」は本当に優秀だと思います。
それに、そういうふうに今までの思い込みから解放されて、
自分に本当に必要なものを選ぶことに、
もっと価値をおけるような世界になっていくんじゃないかな、
とわたしは予想しているんです。
Nさん、2017年はどんな年になると思う?
N うーん……
先ほどの話ともつながってきますが、
寛容な年になるといいな、と思っています。
み そう、どんどん寛容になっていくという
側面もありそうですね。
たとえば昔は学校に行っていない、
というのはおおごとだったと思うんです。
でも今は、学校に行かなくなった子も大勢います。
同じように、昔と比べると会社を辞める人も
本当に増えてきているし、
わたしたちみたいに地方に引っ越す人もあちこちにいる。
生き方がひとつだけではなくなったということだと思うんですけど。
N はい、本当にその流れを感じます。
そういうふうに人とは違う生き方をしようと思ったときに、
自分にも、周囲にもそれを「許す」寛容さが
必要となってくると思うんです。
み みんながより自分らしい選択を
できるようになるといいですよね。
実際、どんどんそうなっているのかな、
と実感することも多いですが。
N 前だったら、地方に引っ越して出版社を続けるって、
考えられなかったですよね。
そんなふうに、「できない」と思い込んでいたことを、
やってみたらできた、そういう時代かもしれませんね。
み いろいろなことが動くスピードも早いですしね。
だから、今いる世界が自分には合わないとか、
今までとは違う生き方をしてみたい、と思ったら、
この手帖をおともに1年を過ごしてみていただければ、
と思います。
N わたし、2017年版のみれいさんのエッセイは、
ちょっと軽い話もときどき入ってくるのがいいな、
と思っていて。
「今月はときめいてみよう」とか
「情熱的に打ち込んでみよう」とか、
毎月それを気軽に試してみることで、
「自分ってこういう人なんだ」という発見につながるといいですよね。
ちいさなことから自分のやりかたを変えてみて、軽くなっていく。
み そうですね。
あと、ちょっと考えていたことなんですが。
みんな、外側のことから幸福になろうとする気がするんです。
「結婚したらしあわせになる」とか、
「この夢を叶えたら自分は満足する」とか。
つい、そういう思考になりがちですけど、
それは逆だと思っていて。
つまり、自分が先にしあわせになると、
しかるべきできごとも起こるんじゃないかと思うんです。
N 自分がしあわせになるとしあわせになる……?
み 自分がたのしげだと、
たのしいことが起こるというとわかりやすいでしょうか。
それと同じように、自分がまずしあわせを感じると、
実際にしあわせなことが起こる。
そういう時代になっていくと思います。
N 確かに。「何かたのしいことないかな」と暗い顔をしていても、
たのしいことは起こらなそうですよね。
そんな状態だと、偶然たのしいことが起こったとしても、
それに気づかなかったりして……。
しあわせも同じで、外側の条件が整うのを待っているだけでは、
何も事態は動かなそうですね。
***
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