服部みれい | わたしの手帖インタビュー連載#4
10月27日(木)に発売した「わたしの手帖2017」。
発売からまだ一ヶ月もたっていませんが、
たくさんの方から続々とご注文いただいております!
本当にありがとうございます。
もうすぐ11月が終わりますが、
12月スタートの「わたしの手帖2017」を、
ぜひぜひ、愛用していただけるとうれしいです!
ご注文がまだという方も、
お取り扱い店でぜひぜひ、チェックしてみてください!
それでは前回に引き続き、
『わたしの手帖』(わた手)の著者インタビューをお送りします。
(み=服部みれい、N=編集担当)
***
◎2016年版の手帖から変わったこと(暦編)
N 今回、外側だけでなく、中身ももちろんあたらしくなっていて、
毎月のエッセイやウィークリーカレンダーに入れている
「服部みれいのことば」も、すべて新原稿となっています。
暦についても少し変更した部分がありますよね。
まずは、この稲穂に「粒」のマークがあらたにカレンダーに入っています。
み 「一粒万倍日」の印ですね。
これは「一粒の籾からたくさん(万倍)の実りが得られる日」と、
昔から伝えられている日なんですよね。
N はい、「一粒万倍日」は吉凶を占うもののひとつとして、
古くから暦に記載されてきた日で、
その名のとおり種まきはもちろん、
何かをはじめるのにもいい日とされているそうです。
み この日にアファメーションをしてもいいですよね。
また、このマークのデザインが、慶賀な感じでかわいい!
N あと、暦の話の続きでいうと、
2016年版の手帖に記載していた「13の月の暦」は、
今回は残念ながら割愛させていただきました。
み 前年は「13の月の暦」を勉強して、とても興味深かったので、
『わた手』でもご紹介させていただいたんですよね。
今でも「13の月の暦」はとても好きなんですが、
もともと「13の月の暦」専用の手帖やカレンダーが出ているので、
今年1年『わた手』を使ってみてご興味を持たれた方は、
そちらを見ていただくのがいいのかな、という気持ちになったんです。
N たしかに2016年版の『わた手』でご指導いただいた
「こよみ屋」さんから、「13の月の暦」の手帖とか、
カレンダーが発行されていますよね。
もっと深く知りたい方にはぴったりかと思います!
み そういう意図で「13の月の暦」の記載はなくなったんですが、
いわゆる1年365日の西暦(グレゴリオ暦)とは違う、
自然本来の時の流れを感じられる機会があるといいな、
という気持ちは変わらずありました。
そんなときに石田紀佳さんから、
七十二候の講義を受ける機会があったんです。
N 紀佳さんは、『マーマーマガジン』で
「魔女入門」の連載をされていた方で、
七十二候が記載されたカレンダーをつくったり、
七十二候とともに季節の手仕事や暮らしの知恵を
案内する本を書いたりされていますよね。
み その講義がめちゃめちゃおもしろくて!
古くから伝わる暦を感じながら生きるのは、
とても意味のあることだな、
と感じて今回は『わた手』でも七十二候の一覧表を
掲載させていただくことにしました。
N これは、「13の月の暦」を
勉強させていただいたときも感じたことですが、
自分の中に、グレゴリオ暦とは違う時間の軸を持っていると、
もっと豊かに過ごせる気がしますよね。
み 本当にそう思います。
N 今回、書き込むスペースをなるべく確保したかったので、
カレンダーには七十二候は記載していないのですが、
折にふれてこの一覧表を見て、
自然の移り変わりを感じていただけるといいな、
と思っています。
み 七十二候、言葉の意味が趣深いですよね。
N ちょうど先日、七十二候をチェックしたら、
「水始涸(みずはじめてかるる)」の日で。
なんで水が涸れるんだろう?
と思ったら、これは「水田の水を干しはじめる」
という意味だったんです。
たしかに、秋には田んぼから水を抜いて稲刈りを始めるなあ、
と思いをはせたりしました。
み 美濃の町にはつばめがいっぱいいるんですけど、
「つばめが南へ帰っていく」という意味の、
「玄鶏去」という日が七十二候にあって、
「ああ、最近つばめを見なくなったな」と感じたりしました。
古い暦をベースにしているので、
実際の季節感と多少ずれることもあるかもしれないですけど、
ひとつひとつの言葉に、自然とつながるヒントがある気がします。
N ここでご興味を持たれた方は、
紀佳さんの『魔女入門 暮らしを楽しくする七十二候の手仕事』
もぜひ読んでいただければ、さらに七十二候がおもしろくなると思います。
み マーマーガール&ボーイのみなさんは、
旧暦の世界観もきっとお好きだと思うから、
ぜひ、紀佳さんの本も読んでいただきたいです。
『服部みれい | わたしの手帖インタビュー連載#5』に続きます☆
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