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マーマーなリレーエッセイ

#9 服部みれい

2016年のこと

 

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2012年から毎年、

『あたらしい自分になる本』(アスペクト=刊)をもとにした

手帖をつくるようになって、

前年の春から夏にかけて、

次の年についてじっくりコミットする、

そんな習慣が自然と生まれました。

 

手帖で人気なのが(そしてわたし自身もとても気に入っているのが)

毎月のエッセイとワークです。

 

あのエッセイ、実は、

数秘術(本誌16号で特集)をもとに、

わたしなりにインスピレーションを得て書く、

という方法をずっととってきました。

 

毎年、その月の数秘を出していくと、

何か自然にテーマらしきものがあらわれるんです。

 

「服部さん、(忙しい中)あの手帖の原稿、いつ書いてるの?」と

ある人からいわれたことがあるのですが、

数秘をもとにすると、あら不思議。

わりとするすると、テーマが生まれて、

エッセイやワークも、さらさらと書くことができるんです。

 

で、2016年です。

 

今年から『わたしの手帖』(エムエム・ブックス=刊)として

デザインや内容を一新したのですが

この毎月のエッセイ&ワークの執筆については

これまでと同じように、スタートしました。

 

それが……、

2016年は……、

これまでの「ムード」とぜんぜん違う!

という感じでした。

 

数秘を出したとき

「お」と、目を見開いて、思わず声が出たほどです。

 

これまで4年分しか手帖をつくっていないから

過去の4年と「違うなあ」という程度にすぎないのですが、

とにかく、数字から受ける印象がこれまでとはまったく違ったんです。

 

 

まず、2016年の数秘を感じてみて、

わたしのこころに浮かんだことばは、

「素直」「正直」「そのまま出る」

みたいなことです。

 

なにか、自分にウソがつけなくて、

(本来の)自分自身に正直に生きるとうまくいく。

シンプルにこねくりまわさず、素直にやると流れに乗れる。

そんな感じ。

 

ものごとが表面化するスピードも速いし、

ごまかしがきかない、という感じです。

 

ウソがつけないんです。

 

もっというと、本当に、もう意を決して、

「自分自身」として生きるというようなことや、

そういう方向で、何かに取り組むといい流れになる。

 

あちこちでいわれていることですけれど、

世界の二極化もとても進むのだそうです。

 

それがどういうことかというと

どんなエネルギーでも増幅する、ということでもあると思います。

 

つまりは、

ネガティブだと、どんどんネガティブになり、

ポジティブだと、どんどんポジティブになる、みたい。

 

思ったことが「成る」というスピードも

あがってきそう……。

 

 

いや、実際、2016年、新年があけて、

まわりや社会で起こっていることを見ると、

「ああ、こういうことだったのか」と

感じることも多いです。

 

あたらしい時代に向けて、

「あたらしい自分=本来の自分」になる、

そのヒントをと思い、

『あたらしい自分になる本』を発刊させていただいたのが

2011年の1月のこと。

 

(その直後に、東日本大震災を経験し、

ある意味、大変な激動の数年でした)

 

2016年は、「2」ではじまる年の

最初の9年周期の最後の年なのだそうです。

 

(1999年までは、「1」が頭についていて

「1」の波長が世の中に大きく影響してきたのですが、

これからは「2」の影響が大きくなる。

ちなみに「1」は男性的なエネルギー。

「2」は女性的なエネルギーです)

 

いよいよ「2」の波長の影響がある1000年がはじまるぞ!

という最初の9年周期の最後、ということです。

(この9年周期の最初は、2008年でした。

2008年が「1」で、2016年が「9」ということです)

 

 

 

2017年からは

また見える風景、感じることが、

がらりと変わっているようにも感じますが、

2016年は、そんな、まったくあたらしいはじまりを

はやくも予兆するような、

いろいろな崩壊だったり、毒出しだったり、

大きな転換があるのかな、なんて考えています。

 

でも、いずれにせよ、すべて、

あたらしい世界、それは調和的な平和な世界への

準備であると理解しています。

 

「自分がしあわせになることが、

まわりの人や自然や社会の幸福につながっている」は、

『マーマーマガジン』がもっとも大切にしているモットーですが、

いよいよ、「自分自身」で在ること、

自分が幸福になることを許可して、

もっといったら「自分に甘く 人にも甘く」の精神で、

たのしく、わくわくして、情熱的に暮らす、

依頼心をなくして、自立して生きる、

そんなことが大事なのかな、と感じています。

 

 

一見、ネガティブに見えることも、

「なにかいいこと」がはじまる前の「毒出し」と思えば、

乗り越えられるもの。

 

目の前の事象にふりまわされないことですよね!

 

 

春の前に冬があるように、

夜明けの直前がとっぷりと暗いように、

どんなに寒く、暗いと感じるときでも、

あたらしい時代への幕開けを、

「今」を生きて、「今」を超えていくことで、

感じていたいなと思っています。

 

どうぞどうぞ、想像を超えるうつくしい流れに、

わくわくしながら、なめらかに乗ってください!

 

わたしも、2016年は、日々のちいさなことにも

情熱的に、たのしんでいきたいなと思っています。



服部みれい

はっとり みれい|マーマーマガジン編集長、文筆家、詩人。岐阜県生まれ。著書に『あたらしい自分になる本』『自由な自分になる本』(ともにアスペクト=刊)、『あたらしい東京日記』『あたらしい結婚日記』(ともに大和書房=刊)、詩集『だから、もうはい、好きですという』(ナナロク社=刊)、『服部みれいの冷えとりスタイル100連発ッ』『わたしの手帖 2016』『日めくりッ コンシャスプランカレンダー 2016』『わたしのダイアリー』(エムエム・ブックス=刊)、『なにかいいこと』(PHP文庫=刊)ほか多数。エッセイ最新刊は『わたしのヒント』(大和書房=刊)。2015年3月に、編集部ごと東京・原宿より岐阜・美濃に移転。1月20日発売予定の『天然生活』(地球丸=刊)で、岐阜・美濃での暮らしについての連載「みのむしダイアリー」スタート。『マーマーマガジン フォーメン』は3月発売予定。絶賛リニューアル中の『マーマーマガジン』は来春刊行予定。