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マーマーなリレーエッセイ

#29 わたしの手帖インタビュー1
毎週木曜更新!

『わたしの手帖2018』カバーの裏ばなし1

 

こんにちは。編集担当の、野田りえです。

気づけばすっかり秋も深まってきましたね。

 

11月11日の、手帖&日めくりカレンダー発売日まであともう少し。

 

先週、みれいさんから予告がありましたが、

今週からは、みれいさんに伺った、

『わたしの手帖2018』ここがすごい! というポイントや、

制作秘話などをお届けします。

 

***

 

◎ 2018年の手帖が「金」になった理由

 

 

野田 すでにお知らせしたとおり、2018年版の手帖は「リッチゴールド」と「シャンパンゴールド」の2色に決定しました。去年の色からがらっと変わったわけですが……。

 

服部 新色が発表されたときの反響、すごかったですよ。「キャー、うれしい」みたいに、よろこんでくださる方がいっぱいいらっしゃって。

 

野田 よかった……! 「金」は、わたし自身、ちょっと予想外のカラーだったので、読者のみなさまがどう感じられるか、気になっていたんです。

 

服部 わたしも、正直ドキドキしていて。いままでこの手帖を使っていた方々からすると、金はちょっとイメージが違いすぎるかな? と。

 

野田 とくに2017年版が、生徒手帳のような、かわいらしい雰囲気だったから、だいぶイメージが大人っぽくなりましたよね。

 

服部 そうなんですよね。でも、意外や意外、みなさん受け入れてくださったという印象があります。すでに注文も本当にたくさんいただいています!

 

野田 では、なぜ金2色に決まったか、というお話に移りますが、今回、すごい速さで決まりましたよね。

 

服部 そうそう、4月の打ち合わせのときに。最初は「金と銀にしよう」と思って、表紙の素材見本を見ていたら、金でもいろいろなニュアンスのカラーがあることがわかって、色味の違う金2色を選んだんですけど、たぶん5分ぐらいで決めましたよね。ADの中島(基文)さんが、その決定の速さにすごいビックリしていて。

 

野田 「そんなに早く決めていいんですか?」とおっしゃってましたね。

 

服部 でも、あのときの決意は、けっこうゆるぎなくて。とにかくまず、「輝くキラキラした色にしたい」という気分があったんですよね。今までの生徒手帳的な色も、私はすごく好きだったんですけど、がらっと気分が変わったというか。「2018年のカバーは、輝かせたい!」って。

 

野田 わたしも最初は、急に色の方向性が変わったのでびっくりしましたが、「あたらしい時代に合わせて、色も変えたい」というお話を聞いて、なるほど、と思いました。

 

服部 はい。もう少し詳しくお話すると……今、社会や世界情勢には、いろいろな混乱がありますよね。二極化はますます激しくなっているし、「来年はどうなっているんだろう」という気分が、いい意味でも悪い意味でも、年々極まってきているというか。やっぱり2018〜2020年ぐらいまでの3年間って、社会などが大きく変動する、まさに変わり目の時期だと思うんです。この手帖は数秘術を参考にしているんですが、その観点から見ても、2018年は、今までの価値観のままだとヘトヘトになる人も多いんじゃないかな、と思っています。たとえていうなら……引っ越しするときって大変ですよね。

 

野田 はい、ヘトヘトになりますね……。

 

服部 あたらしいところに引っ越して、慣れてきたらたのしくなるんだけど、いまはまだその前の引っ越しの最中、みたいな感じなんです。今年ぐらいからすでに引っ越しははじまっていて、来年が一番重い荷物を持つとき。「さあ、家財道具を出すぞ!」みたいな時期だなって思っていて。そんなときに元気でいられるように、輝く色にしました。

 

野田 なるほど。引っ越しのたとえ、イメージしやすいですね。

 

服部 以前、『わたしの中の自然に目覚めて生きるのです』(筑摩書房=刊)という本にも書かせていただいたんですが、誰の中にも、自然=神性が眠っていると思っているんです。まだその輝きが隠れて見えない、という人が多いだけで。でも、あたらしい時代には、ひとりひとりの神性がいよいよ輝き出すと思っているんです。現在起こっているさまざまな問題も、そのことによって解決するのではないかと。だから、この金の手帖を見て、まず、自分の輝きをいつも思い出してほしいんです。どんな時でも、「わたしはこういうふうに輝いてるんだ」って。もちろんそれと同時に、自分の外側にもさまざまな輝きが見つけられるように、という願いも込めています。

 

◎黄金のパワーをバッグにしのばせて

 

 

野田 この色からパワーを受け取る、ということですね。

 

服部 そうです、そうです。この手帖の付録編で、頭から光がからだのすみずみまで行き渡り、自分自身が黄金に輝き出すのをイメージする、というワークをご紹介したんですが、金という色には、自分の中の輝きに気づく、そして自分を強くたくましく潤す力があると思うんです。

 

野田 付録編の「こころをたくましくする12のことば」というコーナーに載っていましたね。

 

服部 あの方法は、わたしもよくやっていることなんです。自分の中からパーッと光が放たれ、それが黄金の繭のように自分を包んでいる。そんなふうに自分が金色で満たされている状態で生きるのって、すごく心地いいんですよね。

 

野田 そういうものを、金色の手帖を持っていることで思い出す、ということですね。

 

服部 はい、すごく疲れているようなときでも、バッグの中で手帖が輝いていたら、それだけでもちょっと気分が違いますよね。そんなふうに、この手帖の存在から、いつも自分の輝きに気づき、元気を受け取ってもらえたら、と思っています。

 

 

(野田りえ)