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今日の編集部

クールな女性 映画『さざなみ』

 

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本日は、ひさしぶりの映画ネタでいきます!

 

昨日は、

振替でお休みをいただき、岐阜の柳ケ瀬で

『さざなみ』という映画を見ました。

 

結婚45周年のパーティーを目前に控える夫婦がいて、

夫のもとに、1通の手紙が届いたことがきっかけで、

妻のこころに、さざなみのような違和感、動揺が生じる、

という映画です。

 

サスペンスチックなドコワイ作品ではなく、

ごく微妙なこころの機微が表現されるような、

ジャンルとしてはドラマの映画です

(だからこそ、ある意味リアルでコワイ部分もありますが)。

 

 

主演は、往年の名女優といってもいい、

シャーロット・ランプリング

この作品の演技で、

ベルリン映画祭の銀熊賞(女優賞)を獲得しました。

 

イギリス人然(本作はイギリス映画で、ランプリング女史自身もイギリス出身)

とした、ちょっと神経質な演技が、めちゃめちゃはまっていました。

イギリスらしいくもり空が本作にはたくさん登場するのですが、それがまた、

青白い肌、渋いペールブルーの瞳に似合うこと

(逆に、彼女がおかたいイギリスの中年女性を体現する役を演じた

2003年のフランス映画『スイミング・プール』の舞台の南仏は、

全然似合っていなくて、それがまたおもしろい効果を出していた)!

 

 

今調べてみたら、シャーロット・ランプリンブって

もう70歳なのですネ! とても信じられないかっこよさ。

モデル仕込みの、小鹿のようなスタイル

(かつてヘルムート・ニュートンが撮影した彼女のうつくしさ、必見!)

を、今もキープしていて、

『さざなみ』で、ベッドルームのシーンに登場する、

ビッグシャツを膝上丈のワンピースのようにして

裸足で着る、なんていうファッションも、ふつうは、

妙にやらしかったり、だらしなかったりするものですが、

ばっちりキマっちゃうのです。

 

(というか、最近の女性自体、みんな、若いけど!

そりゃあ、72歳で子どもを産む女性もいるわけだ)

 

 

シャーロット・ランプリングをわたしが好きなわけは、

クールで洗練されて、知的でジェンダーレスな佇まいや、

出演映画の選びかたのうまさ、にあります。

 

同じ理由で、年齢はそれぞれ異なりますが、

ティルダ・スウィントンシャルロット・ゲンズブール

イザベル・ユペールジュリー・デルピー

若手だとレア・セイドゥも、いいなと思います。

ハリウッドなら、

ジュリアン・ムーアエレン・ペイジ

ルーニー・マーラクリステン・スチュワートも大好きです。

(日本の今の若手女優さんの中にも、

同種の気迫やクールさのある方、

けっこういるように感じています)

 

ステレオタイプの「女の子」「女性」じゃない彼女たちが

スクリーンの中で一喜一憂するさまを見ていると、

その容貌のうつくしさに見とれると同時に、

どこか自由さのようなものを感じます。

次の日からまた前向きに生きるための、

元気や勇気をもらえるというか。

 

 

そしてわたしの場合、それはスクリーンの中だけにとどまらず

実在の、いきいきとしたすてきな年上の女性たちの

お姿を見たり、お話を聞くのでも、

前向きな、フレッシュな気持ちになれます。

今の自分より年を重ねても、

こころもち次第で、もしかしたら、

こんなにかっこよく生きていけるかもしれないんだなあ

という希望を感じられるからだと思います。

同じように思う方って、けっこういらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

今週末、美濃にキュレーターの石田紀佳さんがいらっしゃいます。

東京のマーマーなスクールでの魔女講座でおなじみの、

最近こんな、おもしろくて便利な本を出された方です。

 

藝大を卒業され、キュレーターとしてご活躍するかたわら、

自然に根ざした暮らしを実践されている紀佳さん。

そう聞くだけで、ミーハーなところのあるわたしは、

「きゃー、かっこいい!」と思ってしまいます。

 

そして実際に、かっこいい、すてきな方だと思います。

お話しできることが、とても、とてもたのしみです。

 

紀佳さんといっしょに、

ヨモギをつみに行って、ヨモギ仕事を習ったり(21日・土曜日)

野草をつんでサラダをつくり、ポトラックパーティーをしたり(22日・日曜日)

広島大学の片桐先生のレクチャーのもと、コケの観察をしたり(22日)

そして合間に、紀佳さんの、

とほうもない規模と発想のアート作品を見たり(21日、22日両日)

 

みれいさんも、

紀佳さんと美濃でお会いできるのをすごくたのしみにしていて、

講座にも参加する予定だそうですヨ。

 

クールな女性とお話しし、美濃のピュアな自然に触れ……、

次の週からまた、前向きな、フレッシュな思いで

過ごせることまちがいなしな講座たちです。

講座のお申し込み、本日まで受け付けさせていただきます。

受け付けは、

ヨモギの講座or野草の講座はこちら

コケの観察会はこちら

でどうぞ☆

 

(川口ミリ)