murmurbooks

今日の編集部

2017年もありがとうございました
毎週だいたい金曜日更新

 

「国家という制度は、かならずしも上からの『権力』によって

押しつけられているわけではない。

一人ひとりが、意識するしないにかかわらず、

日々さまざまな行為でその昨日を内側から支えている。

マルクスは、『資本論』のなかで、ある人が王であるのは、

他の誰もがその人の臣下として振る舞うからだ、と書いている。

みんなが『従う』ことをやめれば、王も、国家も、その力を失う。

もし、誰もが婚姻届を出さなくなったら、結婚制度自体が

意味をなさなくなるだろう。

ほとんど見かけなくなった二千円札のように、

国家が決めた制度を使う人がいなければ、その制度は機能しなくなる。

『結婚』が国家の仕組みを前提としはじめたように、誰もがその制度を

あたりまえのものとして受容すればするほど、その制度は確固たるものとして、

みんなを縛りはじめる。

ぼくらはこうして『国家』とつながっている」

『うしろめたさの人類学』(村松圭一郎=著 ミシマ社=刊)より抜粋

 

 

みなさん、こんにちは!

 

本年も、マーマーマガジン、フォーメン、まぁまぁマガジン、手帖、カレンダー、

またさまざまな書籍をご愛用いただき、ありがとうございました!

ネットショップmmbsの、たくさんのご利用も本当に本当にありがとうございました!

ご遠方から、わが編集部のお店、エムエム・ブックスみの、ならびにイベントに来てくださったみなさまも

ありがとうございました。

 

今年は、春に、

マーマーマガジンフォーメン3号をつくり、

今年2年にお亡くなりになった

中島正さんの特集をしたのですが、

そこでパワーを出しきってしまい、

今年はまぁまぁマガジンを出せずじまいでした。ゴメンナサイ。

 

ただ、それくらい、フォーメンをつくったことは、個人的にも

大きなインパクトのあることだったし、

いま、こうして立っている「場」、

その「場」じたいを、あらためて再考せざるをえない、

なにかそんな状況の中に、自分自身がいることを

よく考えさせられます。

 

さあ、どうやってこれから暮らしていったらいいのだろう?

社会や、世界や、時に国家や、そういったものと

どう自分自身と折り合いをつけていけばいいのか。

そんなことを特にかんがえる1年だったように思います。

 

(そうそう、冒頭にマルクスということばがでてきますが、

中島正さんは、マルクスよりも100年も前、封建時代の武家政治のもっとも盛んな時期に、

「マルクスよりはるかに秀徹した社会観と徹底した革命思想とに裏付けられた

より高度な思想を展開した人」として

安藤昌益という江戸時代の医師について取り上げていますが、

本当に、どの時代にも、勇敢な人物、また

本当の平和をどうやったらつくることができるのか…武力をつかったり、弾圧したり、コントロールしたりしない方向での…

そういったことを真剣に、かつ、ものすごく聡明な知性で考えた人がいたのだなあと

感心してしまいます)

 

人間が未成熟だと、コントロールを使うのだと思います。

上から圧力をかけて、いうことをきかせる、

という方向の統治が必要になる。

でも、進化した魂は、そういったコントロールなしに、

弾圧も制裁もなしに、ひとつにまとめあげることができる。

そんなふうに思います。

 

家庭生活でもそうですよね。

子どもにしつけは必要だけれど、

過度の厳しさや、コントロールなどは、

やはり本物ではないのだろうと思います。

ひとつの昔のやりかたというか。

 

今、時代が大きくかわっていて、

そういったコントロールの時代、それにみなが隷属してそれでよしとしていた時代が

いよいよ実は、終わろうとしているのだと思います。

誰かになにかさせられたり、やらされたり、こうするべき、で動くことの嘘がばれてきて、

いよいよ、本心良心で、

みずからがすすんでやる。やりたいことをやる。したいことをする。

一人一人がそうやって暮らしながらも、全体がちゃんと調和している、

そういう世界に向かっていくのだと思います。

人が本来の自分自身で安心していることができて、

その人物が本心に従って生きるならば、

それは、きっと、うつくしい社会全体というものをつくっていくのだろうし、

より活き活きとした、あたらしい世界、、なのかなと思います。

そうではない世界すぎて、思いもよらないかもしれないけれど、

わたしはわたしでいて、みんなとも仲良し、ということが

本当に本当に可能な世界なんだと思います。本来は。

 

大きい単位で考えると、想像しづらい人もいるかもしれないですけれど、

家庭や、ちいさな会社などで考えたら、

すぐにわかると思います。

 

経営者とか、なにかチームのリーダーの人たちだって

部下に、「やらせて」うまくいくほど

この世界がもう単純でないことを、

若い人たちの様子から、また、会社の運営から

感じ取っているんじゃないでしょうか。

 

または子育てをするおかあさんやおとうさん、

学校の先生なども、

もう、抑えつけるやりかたとか、

これまでの、従来の方法がたちいかなくなっているのを

もうこころの底ではとっくのとうに感じているのではないでしょうか。

 

古い時代のやりかたに固執し、

それでぐいぐいやりたい人の、暴れん坊将軍はまだ、しばらくのあいだ、

この世界でみることになるかもしれないと思います。

でも、それは、もう古い世界のもので、

あたらしい世界は、はじまりつつあり、

その世界では、もっと人々は、「足るを知り」、

あるもので満足し、感謝し、自然を愛し、

本心に戻り、本来の自分自身で、

自分のなかにある神性におのおのがしたがっていきる、

そういうことがあちこちではじまっているように感じます。

 

と!

そんなことを考え続けた1年、またこの年末ですが、

こんなことのさらに細かいあれこれ、あたらしい知恵、などなど、

お話する

 

声のメルマガ http://murmur-books-socks.com

いよいよ1月10日(水)からスタートです!

 

声のメルマガまるっと1回分無料で視聴できまーす!

 

これまで10月−12月までテスト版という感じで

たくさんの方々にたのしんでいただいたのですが、

これは、うん、やれるかな、という手応えを感じて、

1月から毎週配信(月4回)でスタートすることにいたしました!!

 

現在、早割で、1月5日までにお申し込みのかたは

(年末忙しすぎて申し込みできない、という声をいただき、少し延長しました!)、

1年パックにかぎり、割引をさせていただいております。

 

変化の激しいこの時代、また

あたらしい時がいよいよはじまりつつあるこの時を

みなさんと、おしゃべりをとおして、

共に過ごせたらなと思っています!!

 

ぜひチェックしてくださいませ。

 

わたしは、2018年春に発売予定の

エムエム・ブックスから発売となる

松岡一哲写真集『マリイ』の制作、さらには、

「うつくしい自分になる本」(筑摩書房)の執筆、

に夢中です!

両方とも、すごくすごく、あたらしくて、新鮮で、

本質的な本になりそうです。時代ですね!

 

ではでは!

2018年もどうぞよろしくおねがいもうしあげます!

 

 

 

追伸|そういえば、2018年は犬年ですけれど、

ヒエラルキーがなくなった世界での犬っていうのは、

どう過ごすんですかね?? 犬は、こう、ヒエラルキーが必須の動物で、、

犬の意識も進化するのかしらん、、猫みたいになるのかなあ、、どうなるのかしら、、

そんな話もまた声のメルマガで!

 

 

 

 

すべてのみなさまに、たくさんの愛と感謝をこめまして

 

 

 

服部みれい、ど、え、した!

 

 

 

チャオだわん