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手帖&カレンダーインタビュー1

 

11月に入って、ようやく秋の気配が感じられるようになりましたね。

いよいよ手帖&日めくりカレンダーの季節がやってまいりました!

こちら、できたてほやほやの日めくりカレンダーとの記念写真です!

 

 

わたしは『わたしのきんいろ手帖2020』の

編集を担当した野田と申します。

手帖編集歴は9年ですが、いつもあたらしい気持ちになれるのが、

手帖のおもしろさだと感じています。

今年ははじめて、

365日 日めくりッ ラブ2020カレンダー』の編集にも

チャレンジしました。

 

手帖と日めくりカレンダーのご購入の際の参考となるように、

また、買っていただいた方に

よりいっそうたのしく使っていただけるように、

著者の服部みれいのインタビューを少しずつお届けします。

今年はエムエム・ブックス社長の服部福太郎にも

ご登場いただいた場面があるので、ご注目くださいね!

 

まずは、『わたしのきんいろ手帖2020』のお話から。

手帖に込めたあたらしい時代への思いを、

みれいさんに、語っていただきました。

 

***

 

◯2020年ってどんな年になる?

 

野田 今年の手帖を手に取った方にまず見ていただきたいのは、表紙なんですよね。一見去年と同じように見えて、ちょっと違うんですが……どこでしょう? なんだか間違い探しクイズみたいになってますが(笑)

 

服部 答えを言ってしまうと……下のほうに入っている星のマークが、去年よりもゆるい形になってるんですよね。

 

野田 通称「ゆる星」!

 

服部 はい、わたしが「ゆる星」って呼んでいたら、そのまま通称になったんですが(笑)。

 

野田 これは福太郎さんが手で描いたものなんですよね。なぜ、手帖のマークがこのゆる星になったのか、そのお話からはじめましょうか。

 

服部 たしかに、この手帖全体のコンセプトにかかわる話かもしれません。このゆる星は、ずばり、わたしにとっての2020年の気分を表しているものなんです。

 

野田 2020年に時代の雰囲気が変わってくるということでしょうか?

 

服部 すでにその予兆は表れていますが、なんとなく、これから来るあたらしい時代はこんな感じになる、というのが、2020年にははっきりと見えてくる気がしているんです。今までわたしたちが見てきた時代とは全然違う形になっていきそうだと感じています。

 

野田 精神世界の話だけでなく、現実社会でも今年は元号が変わったし、さまざまな儀式も行われて、2020年に向けて「あたらしい時代」というのを意識する機会が多かったですよね。

 

服部 わたしは、自分が元号を決められるなら「ゆるふわ」にしたかったんです。

 

野田 え!? ゆるふわ(爆笑)

 

服部 そうしたらみんな書類に「ゆるふわ元年」「ゆるふわ2年」とか書くことになるでしょう? そうなったらすごくいい! と勝手に思っていたんですけど(笑)。せめてこの星マークだけでもゆるくしようかなって。

 

野田 まっすぐに定規で引いたような線でできた星ではなく、手描きの線で、丸みを帯びたやさしい形の星になりましたよね。まさにゆる星! これが新時代の気分、ということでしょうか?

 

服部 社会も人も「ちゃんとやらなくちゃ」「やらなければ」、という気持ちではなくて、もっと本心からの気持ちで動くようになると感じているんです。プリミ恥部さん*のおことばを借りると、「宇宙タイミング**」で動けるようになるし、たとえば、働きかたについても、ノマド的にさまざまな場所で仕事をするようになったり、在宅勤務をはじめたりと、大きく変わっていくと思いますね。もうすでにその動きは現れているけど、通勤して、制服を着て、定時まで働いて……といった従来の形が、本気で、もう、変化する感じがしますね。

 

野田 わたしのまわりでも移住したり、複数の拠点で仕事する方が、増えていますね。そいう方にお話を聞いたら、逆に集中できるようになったとおっしゃっていました。東京にいるときと地方にいるときで、やりたいことが明確に見えるからって。

 

服部 気持ちも切り替わりますからね。わたし自身、岐阜県美濃市に移住して、ごくたまに東京へ、という働きかたをしていますが、東京に来るとやっぱりたのしいんですよね。「カフェにグルテンフリーのメニューがある!」って興奮したり(笑)。でも、同時に情報が多くて忙しいな、とも感じています。刺激とともに緊張感があるというか。一方、地方の暮らしはおおらかでゆるいんですよね。時間の流れもゆったりしているし。

 

野田 やっぱりキーワードは「ゆるい」なんですね。

 

服部 美濃にいるときは、やっぱり自然の中にいるせいもあって、リラックスできるんです。ただ、これは居住地の話に限らないと思っています。みんなそれぞれもっているはずなんですよね。リラックスできる拠点を。

 

野田 そうですね、たとえば家族と過ごす時間とか、ベランダ栽培で植物に触れている時間とか……人ぞれぞれ、何かしらあるのかもしれませんね。

 

服部 わたしは都会にいても田舎にいても、自分のリラックスできることや、ゆるむことを大事にして、そこを中心に生きていくとうまくいくのでは、と思うんです。自分がゆるむ場所を見つけて、そこを自分の中心にしようって決める。2020年はそういう年になるといいのかな、と。

 

野田 自分が自分らしくゆるむ場所って、究極的な自分というか、自分じゃないとわからないことですよね。

 

服部 人と比べるのではなく、自分と対話しないと見つからないですよね。これはわたしの考えですが、これからのあたらしい時代は、ひとりひとり「個」が大事にされる時代だと思うんです。特別な誰かにみんなが合わせていくのではなく、ひとりひとりが自分に従っていくということ。自分の主が自分である、自分が自分の王さまであるということ。それってすごく安心なことじゃないですか?

 

野田 誰かに合わせる必要がないわけですよね。

 

服部 たとえて言うなら、ひとり暮らししている家にいるみたいなイメージです。最高に脱力している状態。今までは、たとえば結婚して相手の実家で暮らしているような……ある程度、家の決まりとか風習に合わせていかないといけないというか。でもこれからの時代は誰もがひとり暮らしのような感じ。好きなように部屋を彩れるし、好きなように生きられる。それでいてその生き方がまわりと調和する。そんな輝かしい人間中心の時代、個の時代が来るような気がしています。

 

野田 誰かのためにちゃんとするのではなく、自分の中にあるものを大切にしてゆるんで生きる、それが2020年のテーマなんですね。

 

服部 そう、だから決まりきったまっすぐな線の星じゃなくて、この、人が描いたあたたかみのある星がぴったりだと思ったんです。まだ何か自分以外のためにがんばっていたり、緊張したりしているのだとしたら、2020年を通してこのゆるい星を見て、「ゆるむ」ってことを考えてもいいのかもしれないです。もちろん、すでにゆるくなっている人は、そのままで。自分のゆるさを大切にする、脱力した状態で生きるというのは、本質的には自分を愛することと同じだと感じています。

 

 

◯表紙のカラーに新色が登場!

 

野田 2020年版は、人気の「リッチゴールド」に加えて、新色の「クリアリングシルバー」が登場して、ゴールド&シルバーという組み合わせになりましたね。シルバーといってもギラギラした印象ではないので、どなたでもしっくりくるのではないかと。

 

服部 ちょっとシックな雰囲気もありますよね。白に近い色味で、ホワイトが発光している、みたいな感じ。

 

野田 デザイナーの中島さんがご提案くださって、みんなその場で「いいね!」ってなったんですよね。

 

服部 そこでクリアリングシルバーという名前も決まりましたね。

 

野田 自分がクリアになってあたらしい自分が目覚める、という意味を込めて。

 

服部 そうですね。だから、2020年は生まれ変わりたい……!という思いを強くもっている方は、シルバーを使うといいかもしれません。自分をしっかり浄化したい方にもぴったりです。

 

野田 また別途お話しますが、今回付録編をリニューアルして、浄化の知恵が充実しましたしね。

 

服部 リッチゴールドにはしあわせを招くという意味を込めていて、より幸せを拡大していくようなイメージ。クリアリングシルバーは浄化して清らかになるというイメージ。どちらもすごく大切なことですよね。より幸福に包まれたいかたはリッチドールド。毒出しをしっかりすることで次に行きたいかたは、クリアリングシルバーでしょうか。両方、もちろん、幸福を拡大していく、意識を拡大していくという点では同じで、登山の登り口が違うみたいなイメージです。

 

野田 なんだか月の周期のお話みたいでもありますよね。

 

服部 たしかに! 満月と新月の関係みたいですね。リッチゴールドは満月で、クリアリングシルバーは新月。そう考えると、何かをスタートするタイミングのかたにもシルバーはいいかもしれませんね。職場を変わるタイミングとか。

 

野田 お使いになる方のタイミングとか、気分にしっくりくるほうを選んでもらえるといいですよね。もちろん好みや直感で選んでいただくのも正解だと思います!

 

*プリミ恥部(白井剛史)さん:宇宙マッサージを行ったり、宇宙LOVEな音楽活動をするアーティスト。2019年にエムエム・ブックスより『あいのことば』を刊行。

 

**宇宙タイミング:プリミ恥部さんのことば。くわしくはご著書をお読みください。

 

***

 

第1回目のインタビュー、いかがでしたでしょうか?

手帖をご購入されたら、表紙のゆる星を見て、

2020年の気分を感じてみてくださいね。

 

なお、手帖と日めくりカレンダーの発売日は11月23日(土)です。

書店など取扱店で並ぶ予定ですので、お手にとっていただけたらさいわいです!

また、現在は、マーマーなブックスアンドソックスでご注文を承っているので、

ご購入を検討されている方は、ぜひチェックしてみてください。

 

(野田りえ)