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新米社長福太郎便り

見えないところで by 萌

 

エムエム・ブックスでのインターン2日目は、朝の掃除から始まりました。

美濃にある編集部の廊下は年を重ねて艶がでた

昔ながらの板張りの廊下で

うっとりするほど綺麗で気持ちがいいのです。

 

毎日スタッフの足元に用意する

湯たんぽのお湯で雑巾がけをします。

 

朝一番にこうしてからだを動かすと、

今日の仕事に向き合う前の準備運動のようで

なんだか気持ちがすっとします。

 

ふいに寄ってくるあたり君。

ごはんや打ち合わせの時にはちょこんと座って参加する、チームの一員です。

 

 

この日はコズミックワンダー新作の撮影日。

朝からアイロンがけ隊、撮影隊に分かれてせっせと準備をしていました。

撮影はその時間限りの真剣勝負。

福太郎さんがカメラマンでした。

 

その服に宿る“たましい”をどう伝えるか、

五感をフル回転させてシャッターを切っているように感じました。

美しく見せる、その服の魅力を伝えるだけではないなにか。

 

ぴりりと緊張感も漂う現場で

わたしはアイロンがけのお手伝いをしていたのですが

これがもうとっても難しい・・・!

 

ていねいに、真剣に、根気強く向き合わないと

いつまでたっても終わらない。

 

あたり前といえばそうかもしれないのですが、

慣れていない作業だったゆえに、

そんなことを、ひしひしと感じた瞬間でした。

 

お店に商品が到着し、販売がはじまるまでの過程は

ふだん買い物をしている場面では見えないところですが

手渡すまでの過程に、たくさんの人の真剣勝負が詰まっているのでした。

 

この日に撮影した服は

まもなくお店webショップで販売スタート予定です!

 

 

 

一日の終わりの終礼でのこと。

ひとりひとりが今日やったことと、

明日以降に行うことを報告していくのですが

今回仕入れたコズミックワンダーの新作についての話になりました。

 

エムエム・ブックスみのやmmbsにセレクトした服が

並んでいるのを見た時、手にした時、身につけた時、

目に見える表情の変化もあるかもしれないけれど、

目に見えない変化も、その人の内側に起こるかもしれない。

その体験を通して、その先の未来に少し変化が起きるような。

そんな体験も、お客さまにしていただきたいというお話でした。

 

エムエム・ブックスが伝えていきたいことは

見えないところの意識にもとてもヒントがあるように感じました。

 

 

わたしが今回インターンを希望してここに来た理由のひとつに

気持ちのいい表現のしかたを知りたい、というのがあります。

 

エムエム・ブックスが雑誌やお店、ウェブを通して発信しているものは

いつもお手紙をやりとりするような親しみがあり

風通しのいいところで、気持ちのいい景色を見ているような

そんな気分になるなぁと感じていました。

それはどこから滲み出てくるものなのだろうと。

 

この滞在期間中に、ぜひ探ってみたいと思います!

 

(鈴木萌|いな暮らし)