murmurbooks

新米社長福太郎便り

57 they peaceful

 

みなさま、こんにちは!!

お伝えしたいことばかりなのに‥‥‥

久しぶりの更新‥‥‥、この間にぼくも37歳になってしまいました!!

 

 

先日、

マーマーマガジン17号にもご登場いただいた

映画『カンタ! ティモール』の監督・広田奈津子さんと一緒に

東ティモールの国民的歌手のエゴ・レモスさんが

美濃に遊びに来てくださいました。

 

 

 

エゴさん、日本に上着を持ってこなくて、すこし寒いとおっしゃっていたので

思わずその場に唯一あった上着の「福法被」をプレゼントしました。

めちゃくちゃ似合っていて、いい人にもらわれたなぁ〜、としみじみ。

 

 

エゴさんに小社最新号『マーマーマガジン for men 第3号』を

プレゼントしたときのこと。

 

エゴさんがフォーメン3号をパラパラとめくった後に

放った言葉が、ぼくは忘れられません。

 

 

 

特集「中島正 思想入門  みの虫生活のすすめ」に出てくる

『直耕の民』の図のページをみて

 

「They peaceful」

 

そして『不耕の民』の図のページをみて

 

「They aggressive」

一言ずつ、確かにきっぱりとした口調で

エゴさんはいいました。

 

 

aggressiveということばに対して

ぼくは今まで体育会系で育ってきたこともあり

「積極的に」ぐらいの気持ちの意味しか持っていませんでした。

そしてどちかというと「いい意味」にとらえていました。

(もちろん言葉には状況によって色々な意味があり

いいも悪いもないのかもしれませんが‥‥)

 

でも後で辞書を調べてみたら

「侵略的、攻撃的な」という意味が真っ先に出てきました。

ゲンコツを思いっきりくらったような気分でした。

重い重いゲンコツを。

 

映画『カンタ! ティモール』を観ていただ方はご存知と思いますが

エゴさんの母国の東ティモールは3人に1人が命を落とすほど

インドネシア軍事統制の侵略を受け、

エゴさん自身もご家族を失った経験をお持ちでした。

 

こんな特集を組んでおきながらも

ぼくはまだまだ「ほとんど不耕の民」です。

 

エゴさんから見たそれぞれの図は

ぼくが見ているそれぞれの図とはあきらかに違います。

 

エゴさんのことば、一生忘れないと思います。

たこ社長なりに。「They peaceful」で在りたいです。

 

 

 

 

夜は美濃から車で40分の郡上八幡のマーマーマガジンお取扱店の糸カフェさんで

エゴさんのLIVEもありました。こちらかなり盛り上がりました!

郡上踊りのとのスペシャルコラボ!

 

 

 

LIVEといえば、今年のクリスマス・イヴに

第九の合唱に参加することになりました!

 

 

ドイツに住んでいた音楽家族がうちのスタッフに仲間入りしてくれてから

ことあるごとに第九を歌うようになった小社‥‥‥

 

奇遇にも、年末に

なんと美濃市主催での第九の合唱会が開催されることに!

しかも岐阜県の他の市のオーケストラとともにです!

 

そしてついこの前、参加者のはじめての顔合わせがありました。

(総勢120名超とのこと!!!)

 

ソプラノ、テナー、バスなど各パートに分かれて

いきなり歌い出しの練習がありました。

 

はっきり言って素人の中でも歌うことが極度に下手なぼくは

この会に参加するのに缶ビールを2本飲み

練習場の入り口までみれいさんに付き添ってもらわないと

来れないような小心っぷりでした。

 

(じゃあなんで参加するんだ!といわれてしまいますね‥‥‥

下手でも歌うことはすきなんです!

大学生の頃、かげで友だちからジャイアンとかいわれたタイプです‥‥)

 

参加者の方はいずれもぼくより年上の方々ばかり

それなのに、みなさんほんとうに声量がすごい!

 

ぼくは経験者の方々の声量と美声に圧倒されてしまいました。

 

「これは音痴で声量もない自分には無理かも‥‥‥」と

しょげていたところ‥‥‥

 

指導してくださるおじいちゃん先生がこう言いました。

 

「みなさんすばらしい声ですね。

でももっとおおきく包みこむように歌ってみましょう。

この歌は戦争時に生まれたんです。

この状況をなんとか打破しよう、と

自分たちでなんとかしよう、とした民の歌なんです。

突き刺すように歌ってはいけません。

おおきく包みこむように歌ってみましょう。

では、もう一度、さん、はい!」

 

 

この話の真偽はわかりません(すみません、調べてもいません)

でも、ぼくにはこのおじいちゃん先生のお話は光でした。

 

下手でもなんでも突き刺すんじゃなく

おおきく包みこむように歌えるようになれたら

それは多分ぼくがいちばん歌いたい歌い方だと思いました。

 

 

まぁ‥‥‥

下手ですから、そうするしかありませんよね‥‥‥

 

 

今年のクリスマス・イヴ

果たして、どうなっているんでしょうか!?

自分でも楽しみです!!

 

 

 

みなさま、よい週末をっ!!!

 

 

(福太郎)